『つくもがみ、遊ぼうよ』畠中恵 著角川文庫※以降、ネタバレを含むかもしれないのでご注意ください。
舞台はこたびも江戸の損料屋「出雲屋」さん。だけど今度の主役は子供たち、そしてすごろくの付喪神「そう六」を迎えた付喪神たち。”人とは喋らぬ”禁忌を破り、騒げや笑えや欣喜雀躍、東奔西走!ほんわかあったか、ちょっと涙のお江戸ファンタジーの始まりです!!…もう、上で語り尽しちゃった感がありますが(!)w
今回の主役は子供たちで、その”最強”っぷりに、出雲屋さんの付喪神たちは
人とは直接しゃべらないという暗黙のルールを破り、
一緒に遊び、時にはケンカや家出もしちゃいます。
すごろくの付喪神であるそう六を仲間に迎え、各ますに宿る付喪神と戦って
(…あ、もちろん羽根突きや独楽回しなどの平和な戦いですよ)
勝てば先に進めるという不思議なすごろく対決が始まります。
『シンデレラ』の茶器が歌い、ほうきが踊るあのシーンと、
『ジュマンジ』が混ざったような、そりゃもう賑やかで夢のような世界観は、
ドキドキワクワクしなきゃウソってものでしょう\(^o^)/
家の相続争いや、子供たちを誘拐しようとする魔の手が迫ったりなど
剣呑なことも起こりますが、子供が主役のファンタジーってことで、
ご都合主義で解決しちゃうところは少なからずあるわけですけど、
すごろくの各ますでの対決内容が骨となったストーリー展開はさすがの一言ですし、
何より付喪神たちがしゃべることによって、それぞれの個性が際立ち、
頭の中で輪郭を持ってわちゃわちゃと動き回る感じがして楽しいです。
読書感想画とか描いてみるのも良いかもねφ(..)<うむむ…
子供から大人まで楽しめるお江戸ファンタジー体験、
ぜひぜひアナタもどうぞ!
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