※CUCCOはカードの名前であり、ククカードを使ったゲームがいくつかあります。
#”トランプカードを使ったババ抜き”みたいなことですね。
以降では、ククの代名詞と言って過言でない『カンビオ』というゲームについて解説します。
【CUCCO(クク)『カンビオ』】概要:一枚の手札、一回の交換チャンスで「一番弱くなければ良い」だけの生き残りゲーム!プレイ人数:2-15人プレイ時間:30-60分ボドゲ沼に片足(?)を取られて数年・・・
いつの間にやら、自分でゲーム会を開くようにまでなってしまいましたが、
インストはまだまだ入門者以下のレベル。
一度遊んで分かった気にならずに、たまにはルールブックを読み返し、
テストプレイしてみて疑問に思ったところがあれば調べてみて、
その地道な繰り返しでしかゲームは理解できず、
ゲームが理解できてないと説明も上手くならない…そういうことなのでしょう。
#
シュラスコカーニバルみたいに、一人でも遊べるゲームでテストプレイを繰り返しても、
#いざ人が集まった時に、多人数ルールを忘れて挫折するパターンもあるしねorz
ということで、今まで紹介、解説記事を書いていなかったゲームについても、
随時書いていこうと思います。
#過去に記事を上げたものについても、読み返して気付いたところがあれば
#しれっと修正していますw
宜しければこちらもどうぞ
<
まいね所持ゲームリスト
【フィールド説明】赤:山札。カンビオでは
数字が最大15~最小-4までが各2枚ずつの、
計40枚のカードを使います。
青:ポット。
セット(後述)参加時のアンティ(参加費)、および失格/敗北プレイヤーの 罰金を入れておくところ。
黄:各プレイヤーの手札、およびコイン(白=1コイン、赤=5コインとしています)。
ちょっとややこしいんですが、「ゲーム参加中」の札は、文字どおり
「
”ゲーム”(後述)に参加できる」ということを示します。
#”ゲーム”は『カンビオ』の中で特別な意味を持つ用語なので、以降は
#「カンビオというゲーム(遊び)=カンビオ」と呼称します。
#”ゲーム”も”ディール”も、他に用語があるからちょっとややこしいんだよな…
【カンビオの流れ】カンビオでは、全体の流れを以下のように分類しています。
ゲーム誰か一人のコインが無くなる(=終了条件)まで
└
セット 勝者一人が決まるまで
└
ディール 失格/敗北プレイヤーを決める最小単位
├子供の時間(第1~3ディール)
└大人の時間(第4ディール以降)
分類とか言うと難しく聴こえるかもですが、下位から順に考えると分かりやすいです。
「失格/負けプレイヤーを決めるのを勝者一人になるまで繰り返し、
誰か一人が破産したら終わり」
冒頭の概要で記載したとおりカンビオは
「
各自1枚の手札を1回だけ交換するチャンスがあって、勝負をかけて一番弱くなければ良い」
だけの、恐らく世界でトップクラスに目的が単純な遊びです。
ただ、プレイの手順と特殊カードの説明がやや煩雑でして、一度文章化してみたものの
(平易な言葉にはできるけど、文章量が多くなって却って分かりにくい…
これ、
早見表見てもらった方がよっぽど分かりやすいんじゃね?)
と思ったので(w)、手順表と特殊カード一覧をお見せして、
若干の補足を入れる形で説明します。
<手順表>
1)セットの開始
↓ 2~10)ディール
11、12)セットの終了
1~12の手順を誰かが破産するまで行うのが、カンビオのゲームということになります。
<特殊カード一覧>
分かりにくいのはクク、猫、(ピンぼけも相まって)道化ですかね。
ククは(基本的に)最強のカードであり、手元に来たら
好きなタイミングで全員のカードオープンを請求し、勝負することができます。#カード交換が始まってしまうと元の持ち主が分かりにくくなるので、
#「どうぞ。」の直後くらいがマナー的には良いですかね。
自分が親で、
山札からククを引いたときは交換不成立となり、ククは捨て札にして元々持っていた札で勝負することになります。
猫はフレーバーテキスト「私の呪いはさかのぼる」からやんわり伝わりますが、
自分に交換要求して来た人が持っている札の、元々の持ち主が失格になります。
(例)自分の前にAさん→Bさんと手番が回り、Bさんが自分に交換要求してきた
Bさんが元々持っていたカードでカード交換要求した場合、
Bさんが失格 BさんがAさんとの交換で手に入れたカードで 〃
Aさんが失格さらにこれが重要なポイントですが、自分が猫を持っていることを明かす時は
「ニャオ。」と言う必要があります。ルルブに書いてるからね。うん、
ルルブに書いてるから(大事なことなので二回)。
道化は最弱でもあり、場合によってはククを超える最強のカードになります。
親以外の場合、もらった人が即失格となるやべぇヤツです。
(例)前の人が道化を持っていて交換要求してきた場合、
もらった自分が失格 自分が道化を持っていて右隣の人に交換要求した場合、
次にもらった人が失格 #馬、家の場合はその次だったりもします。
自分が親で、
山札から道化を引いた場合は交換成立し、ククをも超える最強のカードとして扱います。
まぁ、ククを持っている人が負けになることはほぼあり得ないんだけど。。
【カンビオ終了条件】誰か1プレイヤーのコインが0以下になったとき。
では、テストプレイに沿ってゲームの流れを見ていきましょう。
#プレイヤーは座布団向かって左さん、下さん、右さんの3人。下さんが最初の親。
#因みに信じるかはお任せしますがこの展開、全く作為を入れてません。
<第1ゲーム、第1セット、第1ディール>
アンティを支払い・・・
「右さん、どうぞ。」
<右さん:初手クソすぎワロタww>
「交換するでー。」
(ま、まぁ最弱ではなくなったし多少はな(白目))
<左さん:(いや…バケツ以下が来るとかありえないわ)>
「チェンジします。」
(強い!これは勝てるでしょ( *´艸`))
<下さん:・・・チェンジで。>
(お面交換してお面来たwダメだ、笑ってしまいそうww)
<下さん:「では、勝負しましょう!」>
下さん「くっ、殺せ!ww」
因みにゲーム中に使用したカードは、
各自の場の脇に公開捨て札として置いておきます。<第1ゲーム、第1セット、第2ディール>
右さん「どうぞー。」
<左さん:(2か…まぁ、交換よね)>
「チェンジお願いします。」
(ちょっと!2を交換して2が来るとか、シャッフル甘過ぎなんじゃないの?w)
<下さん:(2を交換して2が来た…シャッフル甘かったかな)>
「チェンジで。」
(そっかー!さっきお面と交換してお面だったんだから、
山の一番上はお面に決まってるじゃん。俺のアホ!w)
(2019.1.28追記)カードの配り方間違ってますね(汗)。ディーラーは、
自分の右隣の人から順にカードを配ります。ディーラー自身から配ってしまうと、
この写真のように前回ディーラーが、今回ディーラーと交換すると、
前回自分が山札と交換したカードと同じものを引くことになります。。
<右さん:(-2から2やな…)>
(待てよ?チェンジチェンジときての2ということは…他の二人2以下の可能性高いな。
下さんは確実に-2やし、自分の負けはないなw)
「ノーチェンジ。このまま勝負しましょ。」
下さん「・・・(白目)・・・」
<第1ゲーム、第1セット、第3ディール>
左さん「どうぞ。」
下さん(道化来た!そろそろギャフンと言わせt)
<右さん:あ、ゴメン。ククやわww>
下さん「ギャフン」
左さん「ぎゃー!下さんが白目で泡吹いてる!ww」
ゲームの終了まで行っていませんが、ここまで見ただけでも、
めちゃくちゃ単純なのに、すごいドラマが展開されるのが伝わるんじゃないかと思います。
特に第2ディールでの「
チェンジからのノーチェンジ」は、
ククを日本に広めるのに貢献したゲーム研究者の草場純さんらが、
カンビオの面白さに目覚めるきっかけになったプレイだそうです。
カンビオの魅力について氏の言葉をざっくり要約すると、
一枚の手札、一回の交換だけで最弱のカードを決めるカンビオは、逆に言えば 「最弱でない手札は最強の手札と等価」である。 強いカードに強い効果が付いていて、一見”どうしようもない”ように見えるが、 基本的に交換の拒否権がないので、強いカードは「交換されてしまうという弱さ」がある。 この実によくできたシステムが、すごく面白い。農民たちの暇つぶしに始まり、長い年月を経て洗練されてきたククカード。
このカードを使ったトリックテイキングゲーム
『トリオンフォ』は”トランプ”の語源にも関係しているほどだそうで、
シンプルだけど驚くほど深みのあるこの面白さ、もっと発信していきたいと思います。
因みに、ククカードをカンビオ用に特化させ、数種類のカードを加えつつ
コンポーネントを豪華にした『クク21』というバージョンもあります。
やったことはないんだけど、こちらも気になるところ・・・(。-`ω-)
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