制限時間内に、チェックポイントを通りながら決められたコースを走り、
200Km、300Km、400Km…を完走したことを認定する競技「ブルベ」。
2019年3月10日、岡山で開催されるBRM310早島200Kmに参加することにした…のですが、
結論を先に言うと、今回は棄権しました。
大会参加に至るまでの流れ、その前日の「壮行会」ならぬ「走行会」の様子、
棄権することにした思いなんかを、つらつらと語ります。
宜しければこちらもどうぞ
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2018BRM401米子200Km
【参加の決意に至るまで】昨年初めてブルベという競技に参加し、這う這うの体ながらも無事完走して
”ランドヌール”の称号を勝ち取ったまいね。
ホンッッットに辛くて、今でも思い出すと少し苦い気持ちになるくらいなんですが(w)、
だからと言って(もう二度と出場しない)とも言えないモヤモヤがありまして。
根源的には独りで走る競技ながら、”何となく皆で走ってる感”の心地良さもありますが、
何よりまいねの頭の中の少数男性遺伝原質(!?)が囁くのです。
ブルベ最弱の200Kmを1回クリアしたごときで満足するのか?そんなある日、まいねのStravaライドデータに寄せられた1件のコメント。
「今年はブルベの参加計画はありますか?
私は3/10の岡山200Kmに申し込もうと思っています。」
昨年のブルベで、最後に一緒に走ってくれたメンバーの一人、石田さんでした。
(こんな貧脚を誘ってくれる
好事家心優しい方がいるなんて・・・!)
義理堅いところを抜いたら、ねぶたとりんごとまぐろと鮭と帆立とイカと田んぼアートと…
くらいしか残らない青森出身(ツッコミは受け付けません)として、
この誘い、無碍にするわけにはいきません。
もう一度200Km、走りきってやろうじゃないか!それからしばらく後、同じブルベで一緒に走ったもう一人のメンバー、
長塩さんも今回参加することが分かり、
「それならグルメとか楽しみつつ3人で走りましょう!」
ということになり、LINEグループを作ってチームの作戦を練り、
長塩さんの車でスタート地点まで送迎してくれるなど、
トントン拍子に好条件が揃って、内心ちょっとだけ
(完走できなかったとき、言い訳できないやん…)
と思ってしまったのは、ミンナニハナイショダヨw
ーーー
【ブルベに向けての準備】今回のブルベに向けて+αで、いくつか新兵器を用意しました。
”アラフォーど貧脚でもブルベがしたいっ☆”って方などの参考になれば幸いです。
<ADEPT フロントバッグ>
最近のライドの写真にしれっと登場してたんですが(w)、
トップチューブバッグでの失敗を受けて購入しました。それなりの容量+防水性も良く、
雨のライドを2回ほど経験したんですが、今のところ浸水はありません。
普段からフロントライト・ヘルメット用フロント/バックライトの予備、
ANKERの予備バッテリー、荷造り用ゴムひもを携帯し、まだ余裕があるので
ちょっとしたおやつなんかを入れてます。
これのお陰でリュックを背負う必要がぐっと減りました!(*´ω`*)b<good!
トップチューブバッグと違い、ダンシング時に脚に干渉しないので、
何となくがに股になってしまうのが防げるのも良いところです。
<Salzman反射ベスト+250Rおにぎり反射材>
ブルベ最短の200Kmでも、早朝や夜間の暗闇走行は避けられず、
反射材の着用が推奨(一部では必須)されています。
AJ岡山では「200Kmブルベなら反射たすきでも可」となっていますが、
安全は何にも代えがたいですし、本格資材を使うことにしました。
#たすきは意外と風になびいて邪魔に感じる、ってのも一因。
Salzman反射ベストは、本場フランスの規格にも準拠した製品で、
これがあればSR(シュペールランドヌール、日本語に直訳すると”超旅人”)
狙いのブルベにも挑戦できます。狙いませんが。
サイクルジャージのバックポケットが使いづらくなる欠点がありますが、
フロントに4個もポケットがあり、これだけで十分な携行性があります。
因みに、下記のものを入れて重さは約500gです。
右胸ポケット:とりあえずカイロ入れてますが、実質は予備。ペン入れなどがあるので
ブルベカードを入れることを想定していると思いますが、個人的には
「それならキューシート(道順を言葉で書いた地図のようなもの)も
一緒に入れておきたい、でも四つ折りA4用紙が入らない…」半端なサイズに感じました。。
左胸ポケット:携帯電話入れ。防水加工が嬉しいです。
右腹ポケット:キューシートや必要書類、筆記用具+財布
左腹ポケット:ドーピング(!?)。止瀉薬や脚つり防止タブレット、絆創膏など。
おにぎり反射材は、ランドヌールを見分けるための目印みたいなもんです(ぉ)。
これを付けている自転車を見たら(ブルベに出る人かな)と思ってまず間違いありません!w
あと、写真は割愛しますがドリンクボトルとツールボトル、
サドルバッグにはチューブ2本とタイヤ1本、携帯空気入れが入っています。
更に、この写真を撮っている一眼レフ(LUMIX GX7 Mk2)も持って行きます。
「ナメとんか!?」と言われそうですが、石田さんと長塩さんがデジカメで
パシャパシャやってるのを見たら、たまらん気持ちになるのは目に見えているので。
(↑唐突に他人のせいにする人間のクズ!)
ーーー
【まさかのアクシデント!】千葉からはるばるお越しの石田さん。
「前乗りして、足慣らしに牛窓まで行ってみようかと思ってます(*´ω`*)」
ルートを見せてもらうと、BRM103岡山200Km(のキツい部分を抽出した)130Km!
これ、足慣らしってレベルじゃないですよww
流石に全部は付き合いきれませんが(w)、せっかくなのでランチポタでもしましょう、
ということで急きょ前日
壮行走行会を行うことが決定。
岡山城、竹久夢二の生家、牛窓のえびめし屋さん「海賊」などを回る、
片道約30Km、平坦基調のポタリングです。
前日走行会、ブルベと楽しみがいっぱいですね、なんてLINEでワイワイ話していたところ、
イベントの一週間前に、石田さんがまさかのお怪我をされたとのご一報が。(>_<)<ヒェッ
幸いにも大事には至らなかったようですが、回復には時間がかかりそうということで、
三日前に無念のDNS(Do Not Start=棄権)のご連絡が入りました。
心中お察しします・・・。
ーーー
【牛窓グルメポタ】3月9日、最近めっきり春めいてきた岡山の日々の中でも、
まさにサイクリング日和という言葉がピッタリの快晴と温かさ。
まずはまいね一人で後楽園をスタートし、距離にして約10Km、
長塩さんと合流するポイントへと向かいます。
<石田さんとここで待ち合わせて…>
<こんなふうにダンスする予定だった(大嘘)>
<桜の開花はまだ先か>
百間川沿いをゆるゆると走り、およそ1年ぶりに長塩さんと再会。
<お久しぶりです!>
見る人が見たら一目でブルベ勢と分かる出で立ちで、非常に助かりました!w
<ライドスタート!>
失礼ながら、昨年めっちゃ助けていただいたにもかかわらず、
お顔までしっかり覚えていた訳ではなかったので(!)、
何となく”はじめまして”に近い感じだったのですが、
走っている最中にまいねの花粉症が発症し、鼻をズズっとすすっていたところ
「鼻、辛そうじゃの~」
のお声が、昨年の
「大分脚にきとるなぁ~」
のお声とリンクし(そうだ!この声に俺は救われたんだ!!)と、
脳内物質がドバっと出る感じでしたw
<長塩さんの愛車:Bianchi INTREPIDA 2017>
機械いじりがお好きという長塩さんの愛車は、
先日の雨の合間を縫って、ご自分でオーバーホールされた(!!)とのことで、
フレームもコンポもピッカピカ!(*´ω`*)<ピカピカのチャリって、見てて嬉しくなるよね
走りも、上半身のブレも少なくてすごくスマートな感じ。
ガシガシ攻めるレーサーの走りも良いけれど、ランドヌール特有の?無駄な力を使わず
淡々と走る様もすごく良いと思います。勉強になります。(。-`ω-)<活かせるかは別。
牛窓でよくトレーニングをされているという長塩さん。
まいねも何度か来たものの、オリーブ園にはまだ登ったことがないんです…ということで、
ランチの前にちょっとしたヒルクラをすることに。
<登り始めるときの(あぁ、嫌だな)感は、きっとローディあるあるw>
オリーブ園に登るルートはいくつかあり、ここから登るのが一番斜度が緩いんだそう。
それでも軽く9%近く、最大では14%ほどあったので、ラクラクってわけでもないですが。
<途中の展望台>
愛車を並べて撮ったり、シクロワイアード撮りごっこをして遊んだり(w)しつつ・・・
#シクロワイアード撮り…シクロワイアードというWebページ?名物の、
# 愛車のリアタイヤの陰に、持ち主が片膝をついて一緒に写真を撮るやり方。
<もう少しでゴールライン!>
<うわーここで長塩選手の猛烈なスパート!!>
「これはアカン、追いつけない。(シッティングのまま、片手間で写真撮影しつつ)」
<ご褒美景色!>
牛窓海水浴場も良いけど、ヒルクラの後のオリーブ園からの景色も格別ですね!
夏にはジェラートも食べられるということで、それもまた一興だな。
まだ見ぬご褒美はさておき、今日の目的のランチへ向かいます。
<お店情報は食べログより抜粋>
【キッチン かいぞく】住所:岡山県瀬戸内市牛窓町牛窓4173電話:0869-34-4741営業時間:11:00~20:00定休日:水曜(祝日の場合翌営業日)<えびめしとハンバーグ>
いやー、何度見ても黒い。岡山に住んで6年経つものの、この黒さは未だ謎。
調べればすぐに分かることかもしれない、でもあえて謎のままにしておく。
黒いだけに”ブラックボックス”がある方が楽しいじゃん、みたいな。
…あんまり変なこと言うとえびめし冷めちゃうので、さっさと食べましょう。
こちらの結構ボリューミーなえびめしは、お焦げが香ばしくて、
他のお店ともまた違うやみつき感があります。
そして、円やかなソースのかかったジューシーなハンバーグがまた旨い!
こっくり濃そうな見た目なのに、重さを感じさせない岡山名物えびめし。
知名度は(多分)低いですが、一度食べたらあなたの心を『Paint It Black』です( *´艸`)
お腹が膨れたところで、このまままっすぐ帰るのもアレだし、
ちょっと遠回りしてもう少し走りましょうということで、
少しアップダウンのある宝伝港方面へ寄りつつ、朝の合流地点まで戻ることに。
<地味に辛い。>
<海をバックにヒルクラ! 写真撮影by長塩さん>
因みに「もっと寄った画が欲しいのでもう一回撮影お願いしていいすか?」と、
また下ってから登り返す、セルフおかわり変態野郎は俺一人で良い。
<南国感パネぇ>
<ちょっとー。ウチの子をそんなヤラしい目で見るのやめてもらえます(満更でもない)?>
<Bianchiとビーチの親和性に嫉妬せざるをえない>
<哀愁を感じるお尻(何)。>
そこから少し走った漁港でも、再び撮影会。
<まいね必殺ローアングラー>
「うっは、そんな下から!しかも寄っちゃうの!?」
という長塩さんのやや興奮気味の解説に、ちょっと恥ずかしくなってきましたが(w)、
<それヤバい!俺にもやらして!!>
「うっはー、エロいwww ε=(#^A^#)」
と言いながら愛車を激写する長塩さんを客観的に見つつ、
これは通報案件です本当にありがとうございました。
#犯行教唆したのはまいねなんだけどね。。
<休憩はさみながらまったり走りつつ>
<西大寺観音院>
お寺前の、西大寺名物はだか祭の顔出し看板、もちろんチャレンジしました!w
「ハハハ、これが今日イチや!(^ω^)」
と言わしめた面白写真は、長塩さん、石田さん、まいねのブルベチーム三人だけの秘密ですw
楽しかった時間はあっという間で、60Km近く走ったのが嘘のように感じられるほど。
スタート地点に戻り、ちょっと雑談しただけで、次に行きたい場所が出ること出ること!w
日本は狭いながらも、まだまだ知らない場所がたくさんあります。
もちろん全部に行くことはできないだろうけど、このご縁を機に、
それらを観て聴いて味わって楽しみ、急がず淡々と、旅ができたらなぁ…
そう願わずにはいられません。
さて、ここまで書いてきて結局、明日の200Kmブルベを棄権したわけですが、
その理由はシンプル。一日雨となる確率が非常に高いから。
#因みに長塩さんも棄権されました。
雨の中でも走るのはもちろん不可能ではないですし、
そんな困難を乗り越えてこそ見えてくるものもあるかもしれません。
しかしながら、雨のライドは身体的にも機材的にも故障が発生するリスクが高いし、
翌日以降の仕事なんかにも少なからず影響が及ぶ可能性も高く、
何より「楽しくありません」。
”明日の旅を楽しむ”ために、仕事終わりの時間なんかを使って、
トレーニングしてきたことが不意になってしまうのはもちろん悔しいけれど、
”これから先の旅も楽しみ続ける”ために、あえて目の前のことを諦めるのは、
経験と勇気の要る、尊い行為だと思います。
まぁ、言い訳がましいのでこの辺でやめときますが(w)、
また別のライドで、こんな自転車旅の形もあるんだよってのを、
お見せできればと思います(*´ω`*)
[2回]
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