10月末の日曜日、(瀬戸内沿岸に住んでいるならぜひ一度は)と思っていながら、
中々行けなかった瀬戸内国際芸術祭に行ってきました。
瀬戸内の島々を舞台に開催されるこの芸術祭、今回の目的は豊島(”てしま”と読む)です。
このお祭りを楽しむガイドとしてパスポートと呼ばれる本が発刊されるのですが、
これがもうめちゃぶ厚くて、最初の壁となって島初心者(何)を阻みます。
しかし今回私にはつおい味方、豊島に渡島の経験がある大先輩(年下)の
ぺんちゃんがいます!
へへぇ頼りにしてますぜぺんちゃん(壮大なフラグ構築)!
さぁいざ、芸術の海へ!!(。-`ω-)b
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後編>
【岡山~宇野~瀬戸内海】起床、五時(エヴァ風極太明朝体で)。
テンションの高まりもあるけど、当日はとにかく寒くてひぃっと目覚めました!w
前日に決めておいた服を総取り替えする羽目になり、寝ぼけ頭ではコーデが中々決まらず
結局タイムアウトで待ち合わせ場所へw
六時半前に岡山駅前到着、自転車を置いて宇野行のバス乗り場へ。さて、バスは…来ないな。
「…あっ、今日は日曜日だ!平日ダイヤ見てました!!」
よし、ぺんちゃんには”まいど姫”の称号を授けよう。
#”まいど”とは、周囲の心をほぐし腰を砕く(!)、天然などを指す言葉なのだ!
#あなたの周りでそんな出来事があったら「まいどっ!」と言ってあげましょう(^ω^)
軽く朝食を摂ったりしながら時間を潰し、無事宇野行バスに乗車。
50分弱で宇野に到着しました。
<宇野駅方面からフェリー乗り場を眺めたところ>
まだ肌寒くはありますが、空は綺麗に晴れて絶好の渡島日和!
…ところがここでまさかのアクシデントが。
「あいにく(乗る予定だった)フェリーは一杯で…次は11時過ぎになりますm(__)m
海上タクシー(タクシーの船版と思いねぃ)に乗ることができれば、
そちらがずっと早いので行ってみてください」
この時、私たちの心に懐かしのあの歌が流れたのでした。
ああ空はこんなに青いのに 風はこんなに暖かいのに太陽はとっても明るいのに どうしてこんなに乗れない?定員 定員 定員 定員 定員不足♪しかしその絶望のメロディを切り裂いて、我らが姫が声を上げたのです。
「海上タクシーなら定員一杯に人を集めてカンパすれば1,000円ちょっとで島に行けます。
良かったら一緒に行きませんか?」
後ろにいた学生グループに声をかけ始めたぺんちゃん。…急に頼もしく見えてきた!∑(゜o゜)
そして海上タクシー乗り場に向かったものの、停泊している2隻のタクシーは満杯で、
今行列している人たちだけで、次にくるタクシーも一杯になるかもとのこと。
我々6人が次に呼んであるタクシーに乗れる確証がない…
定員 定員…♪とか歌ってる場合じゃない(逆ギレ)!
周りを見ると(乗れないのか…)と困り顔の人がちらほら。ぺんちゃんはその中から、
パスポートを一生懸命読んでいる女の子に声をかけ、
「こうなったら自分たちでチャーターしましょう!」
と高らかに宣言したのです。…うぉぉ、カッケー!
#パスポートには、島に渡るための手段として海上タクシーの連絡先なども載っているのです。
#…そして我々は持っていなかったのですw
手分けしてパスポートに乗っている会社、個人経営のところなど
手当たり次第に電話をかけまくる我々。ついに色よい返事をくれた1件の会社。
定員12名、料金は13,000円。安くはない。が、ここで決断。
「行きましょう!」
商談・・・成立っ!!
そこから更に5人に声をかけ、11人のメンバー…いや、クルーとなった我々。
1時間後の出港を固く約束し、あえて一度のお別れです(その辺ブラブラするだけ)。
<『宇野港のチヌ』>
宇野港のシンボルともなっているアート作品。ごみを集めて作られた、
ポップな中に迫力もある作品です。このごみの中に…
<こんな子がいてギョっとします>
チヌだけにチヌみ子(乳飲み子)ですか。
人生に恥を上塗りしたらアート作品に…なりませんかそうですか。
約束どおり11人は終結し、海上タクシーが到着。
予想を上回って大きく揺れる小さな船。
「他の船が近づいてくると揺れるんだわハハハ!」
と豪快に笑う親父さんに、つられ笑いすることすらできずにビビり乗船(-_-;)
<BGMはBUMP OF CHICKEN『グングニル』>
快晴の空の下、ものすごい速さで船は進みます。
やっぱりかなり揺れますが(w)冷たい海風が今は心地良く、
「ウェーィ!」
と無駄にテンション高く遊んだり写真撮ったりしていたのですがそれもものの数分で飽き、
(うう・・・ギボヂワルイ)
と思っていたその時!
<同方向に進む大型船>
前方に見える大型船を追い越しそうなスピードで船が進み
「行けー!かっとせ~(日本語訳:追い越せ)!」
と叫んでいたとき、大型船から進んでくる波が海上タクシーを右方向に揺らし、
左に揺り戻そうとしたときに、自身が立てた波によるしぶきが、まいねにバシャーン。
波は何度も来てこの動きを何度か繰り返しますが、落ちないように掴まるのに必死で
その場を動くことができず、その結果…
(;;´Д`;;)<びしょ濡れやないかい!!
もう、全身ずぶ濡れww正直しばらくは茫然としていて、寒いとか何とかいうより
(ワケワカンネ!?)って感じでした。
とはいえ、この事件によってタオルを借りたり、豊島に付いたときの目的地を話したり…
つい数十分前まで赤の他人だったクルーたちに一体感が生まれたような気がします。
2016年、まいねの受難ここ、テストに出るので覚えるように∑d(。-`ω-)
その数分後、カタカタ震え出した身体を温めつつ
(水も滴る良い男ってそういう意味じゃねぇから!…でもネタとしては美味しいな
酔いも醒めたしお得お得♪)
とか考えてたんだから、ブロガーってのはつくづく業の深ぇ生き物ですなぁ。
豊島に着いてからの話は後編で!
[3回]
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