『TOKYO土着喫茶』(初版:2010年8月)田野隆太郎+ラジカルローカル 著戎光祥出版※以降、ネタバレを含むかもしれないのでご注意ください。
どんな町にも必ずある、入るのにちょっと勇気が要るタイプの古い喫茶店。でも「入りづらい」と「居づらい」は違うんです。(この店でやって行く)という心意気を胸に、地域の方々に愛され、細く長く続くそんなお店を、ぎゅっと詰め込んだ一冊。こちらは
古本ツバメ堂で出会い、購入した本です。
地元岡山の歴史書などに強い五車堂さんが”TOKYO土着”とは珍しいなと思ったんですが、
読み進めていくうちに謎が解けました。著者の田野隆太郎さん、倉敷出身なんですね!
(本著は、基本的には東京の古い喫茶店を扱っていますが、一店だけ岡山のお店も載ってます)
そんな田野さんが、大好きな土着喫茶を紹介するのですが、そもそも土着喫茶とは
1.食べ物、店構えに積年の重みを感じる
2.レトロをウリにしていない
3.常連客の憩いの場所である
という定義があります。言葉を選ばず言えば、そういう”雰囲気が好き”で書かれている本なので
食べ物、飲み物に関する記述は少ないし大雑把です。
また、何とか面白い(笑える、の意味で)文章にしようとしてるんだろうけど、
上滑り感がすごくて、どうもね(!)w
完全に個人的な好みですが、語尾の「まっす。」がすごく嫌いw
・・・まぁ、まいねの文章も多くの人にそう思われてるかもしれないから
(人のこと言ってないで、自分も気を付けなきゃな)と思いました。。
散々なこと言ってきましたが、”払ったお金以上のものが得られるからお店に行く”とか、
お店に対して(これはいいなぁ)と思う部分とか、価値観には非常に共感しました。
(入りにくい…でも気になる)ってなお店の扉から、常連客が出てきて一瞬中が見え
(あ、良さそう)と思ったときの感じも味わえましたよ(伝わる?)w
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