『暮しの手帖 22』(初版:昭和48年2月)
大橋鎭子 編・発行
花森安治 装丁
暮しの手帖社※以降、ネタバレを含むかもしれないのでご注意ください。
ヒバリ照ラスで一目惚れして購入した一冊。
花森さんが手がけたオシャレな装丁。
飾っておくだけでもウキウキするような雑誌ですが、
中身もかなり濃密で、読まないのはもったいない!
時代が変わっても尽きることのない、嫁姑問題や子供との接し方のような悩み。
それでいて”昭和”を感じさせるネタの数々
(学生運動で祖父母と孫が泣き別れとか、失礼だけど吹き出してしまったw)。
政治や、社会問題に苦言を呈してみたり、手抜きなのに一味違うレシピを紹介したり。
プロのライター、読者投稿問わず、皆実名で意見を述べているせいもあるのか、
「血が通った」本に感じられる。
暮しの手帖は、ちょっとお節介な姑のような温かさがあって、
ご高説を垂れる叔父さんのようなウザさがあって、それでいて母親のように懐が深い。
表紙裏の冒頭の文にも現れているが、
”これはあなたの暮しの手帖です”
自分の生活のこと、(一応)文章を書く一介の表現者として、
感じることの多い雑誌である。
[0回]
PR