以前にやっていたブログでアップすることなくお蔵入りになっていたネタですが、誰かの役に立つかもしれないので公開します。首都圏で働くことを諦め、岡山に来るキッカケにもなった病気「迷走神経反射（副交感神経反射）」についてのお話です。
・・・しかしまぁ、病気の名前に「迷走」ってｗｗ
この病気は"迷走神経"という脳からお腹に通っている神経が、強い痛みなどの刺激に対して、生命維持のために防衛反応を形成（急激な血圧低下・意識消失）する反射だそうです。簡単に言うと、
「これ以上痛くなるとヤベぇぞ！とりあえず気絶してやり過ごそう！！」
という状態ですね。
まいねのこの病気のルーツは高校2年の時の自然気胸の手術にあります。
自然気胸は肺に穴が開き、萎みきって膨らまない状態でして、呼吸ができるよう肺を補助するための管を入れるのですが、この管を脇腹の神経の密集しているところに通したため、手術から15年以上経った今でも肋間神経痛のような症状が度々出るんです。
迷走神経反射は「立ちっぱなしの状態」で「痛みを感じた」時に起こりやすいらしく、前述の胸の痛みが出たときはもちろん、ものすごく便意を我慢していてお腹が痛い（そしてトイレが見つからない）ときなどにも、目の前が真っ暗になる感じ（医学用語でも「暗黒感」って言うらしい。これまた中二っぽいｗ）が何度かありました。とはいえ、そういった状態で長時間立ちっぱなしになるということがなかったため、30歳になるまでこの病気が発覚することはありませんでした。
この病気が発覚するきっかけになったのは、1度目の転職により横浜から東京まで電車通勤(乗車時間は40分強くらい)するようになったからでした。
何度か電車内で倒れて「人身事故」を発生させた後（その時同乗されていた方はゴメンナサイ）、病院で診察を受けることになりました。急に気分が悪くなるということでまずは胃腸の病気が疑われますが、そうではないと分かったので、急に意識障害を起こす脳の病気が疑われ、大学病院で精密検査を受けました。幸いにも脳は正常だった（病気でないと言う意味で）ため、最終的には神経内科に通うことになりました。
何度か通った神経内科のお医者さんにお話を伺ったところ、迷走神経反射には治療法や薬はないそうで、患者にできるのは
「失神しそうになったら（頭を打ったりなど二次的な被害を防止するために）しゃがみこむ」
ということだけ。失神するとしばらく気分の悪いのが続きますが、できれば横になったほうが回復が早い(2、3時間程度)ようです。まぁ、普通の社会人であれば2、3時間横になれることなんてなかなかないので、その場合は半日くらいは気分が悪いのが続くかもとのことです。
参考になるか分かりませんが、まいねの迷走神経反射との付き合い方は以下のとおりでした。
【効果：大】
・なるべく早めの電車に乗って通勤時間に余裕を持ち、気分が悪くなったらすぐ降りる。まいねの場合、始業1時間前に会社に着くくらいの電車に乗ることで、途中駅で3回くらいトイレに寄っても会社に間に合うようにしました。･･･ただし、これにより睡眠時間が削られることになったため（睡眠時間は最長でも5時間という日々が3ヶ月続いた）、生活リズムのバランスをとるのが難しかったですね。
【効果：中】
・快特列車など、乗車区間が長い列車には乗らない。乗ったことのある方は知ってると思いますが、朝の京急線快特は、横浜<->京急川崎間をかなりノロノロ運行します。
「この間に気分がやばくなったらヤバイな」
とか考えてしまい、そのストレスで気分が悪くなるという悪循環になることが多かったです。
・他の乗客には申し訳ないけど、入り口付近に陣取れる時は多少迷惑をかけてでも確保する。倒れてしまった方がより迷惑なのは明らかなので、そこはもう開き直ってしまったほうが良いです。
・ミント系のガムを噛む。味が長持ちするタイプが良いようで『Stride』『Fit's Link』にはお世話になりました。
【効果：多分、人による】
・車外の景色を見るようにする。立っている状態でまぶたを閉じて電車に揺られていると、車酔いしやすい気がします。私が立ったまま寝られる人間なら話は違ったんでしょうけど…
・音楽を聴かない。気分が悪くなり始めると、ヒーリングミュージックやスローバラードであってもものすごく邪魔な雑音に感じ、症状が悪化しました。
・・・と偉そうに付き合い方なんて書きましたが、残りの社会人人生30年、こんな生活は続かないと思ったので首都圏で働くことを諦めたんですけどね（汗）。
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