『新・自転車”道交法”BOOK』疋田智、小林成基 著(初版:2017年5月)枻(えい)出版社※以降、ネタバレを含むかもしれないのでご注意ください。
「自転車が車道を”通れるようになって”、危ないしぶっちゃけ邪魔なんだよね…」「自転車も歩道を”走れる”とはいえ、スピード出されちゃうとちょっとね…」歩行者からもドライバーからも邪魔にされ、口をもごもごさせながら肩身の狭い思いをしているチャリダーも多いのではないでしょうか。実走はもちろん、こういったときにも役立つのは「正しい知識」。自転車活用推進法に詳しい著者たちが、ケーススタディを交えて解説する自転車の新常識!まず1点、まいねが語るまでもなくこの本を読むだけで
”交通安全が確保される”ものではありません。
道路上には自転車だけでなく歩行者、自動車などの色々なアクターが存在し、
自転車”だけ”がルールを守れば良いというものだけではないから。
それでもこの本を読む意味があるのは、以下の3つに集約される気がしました。
➀交通安全を確保する上での、”流れ”、”暗黙の了解”、”思いやり”といった
(誤解を恐れず言えば)ルール違反をするにしても、
正しい知識を持った上でするのとそうでないのとでは、振る舞いが違うであろうから。
②交通ルールについてのこれまでのおぼろげな知識は、かなり間違っていたという
気付きを与えてくれる。
③自転車自身だけでなく、周辺のことについても気付きを与えてくれる。
ケーススタディですので、具体例が上がっていて分かりやすい反面
網羅性に若干の不安がある一冊ではありますが、
つい先日、自転車に乗りつつスマホを見ていた子が
死亡事故を起こしてしまったのは記憶に新しいところですし、
この機会にルールを勉強し直し、正しい・新しい知識を得た上で
余裕を持った振る舞いができるようになりたいものです。
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