『焙煎家案内帖』(初版:2017年6月)発行・編集:ホホホ座※以降、ネタバレを含むかもしれないのでご注意ください。
豆を育てる過程を除き、最もコーヒーの味を決める工程である”焙煎”。それを行う焙煎家をフィーチャーし、彼らの本質に迫るマニアックな一冊!本著を開いた瞬間、思わず「すごい!」とつぶやいてしまった。
無駄なものが、何にもない。
京都の有名店の焙煎家を取り上げ、
「何を考えて豆を焼いているか」に絞ってインタビューし、彼らが淡々と答える。
写真はすべてモノクロ。
一見、殺風景にすら見える構成なのに、
”豆を焼くというその一点だけで、人間とはかくも違うものなのか”
ということを見せつける。
極限まで引き算をした結果が、こんなにも大きなものだなんて!
非常にマニアックな内容だけど、コーヒーが特別好きと言うわけでもない人でも、
有無を言わさぬような、迫力に似たものを感じられる一冊だと思う。オススメ!
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