岡山のライブハウス、Desperadoさんのライヴに伺った
2018年版のまとめです。
宜しければこちらもどうぞ
<ライヴ2017|
ライヴ2019>
【2018/11/23 内田勘太郎「ブルース漂流記」】
<今回は撮影NGなので、ライブチラシのみでお送りします>
「似合わない」って言われそうだけど、ブルースが結構好きでして(#^^#)
この手のライブだと”ツウ”な方ばかり行くんじゃなかろうか、と少し尻込みしたんですが
気になって音源を1フレーズ聴いた瞬間心が決まりました。
「これ、行かなかったら絶対後悔するヤツだ!」
O.A.はpica+ELK(エルク)。
お店の看板娘ぴかさんと、広島出身、東京で活動中のELKさんのデュオです。
最初はELKさんのギターインストから始まり、
そこにぴかさんが加わって、石田長生『誰のためでもない船』をゆったりと、
内田勘太郎さんからお題をもらい、浅川マキ『あたしのブギウギ』をしっとりと歌い上げます。
もしかしたらお化粧した姿を初めて見た?からか、勘太郎さんの前で緊張しているからか、
ぴかさんがいつもと全然違った印象を受け、
(あ、こういう感じの唄い方もするんだ!)
と、新鮮な感じでした…が!w
ここで魂が解放されたのか、ぴかさん最後の曲は、世界全開の持ち歌(題名不詳。すまぬ)。
”道を歩いていたら通り魔に刺されて、こぼれた臓器を重箱に詰めて あなたにお弁当作ってあげる アナタがスキスキスキだから♪”みたいな内容w。何かもう、理解できるとか何とかを超えて、
(すげぇよ、ぴかさん、すげぇ!!)
ってなりますw
O.A.最後の曲は、ELKさんの持ち歌(こちらも題名聞きそびれた。すまぬ…)。
”守るべきもののために、嫌な相手に頭を下げたりとかしなきゃいけない日々の中で、 それでも故郷や、美しいあの頃の想い人とか、そんなものたちと決別して生きていく…”ってな内容の、ラップ調の曲でした。
さて、メインの内田勘太郎さん(以降、”勘太郎さん”)!
…と言ってもピンと来ない方もいらっしゃるかもしれませんが、
憂歌団のリードギター、と言えば「おお!」となる方も増えるのでは?
まいね的には第4期ゲゲゲの鬼太郎ED曲『カランコロンの歌』あたりが
ど真ん中ちょい高め(中学生)くらいでした( 一一)<あの歌、妙に怖かったな。。
最初の曲は、まさかの『あたしのブギウギ』!
「ぴかちゃん良かったよ~(*´ω`*)」
とか言いつつ、さらっと弾きこなし、O.A.の二人をさりげなく立てるオープニングが
カッコ良すぎてシビれます!
そこから、勘太郎さんといえばの「ボトルネック奏法」が登場(演題は失念。すまぬ…!)。
弦の上で指を滑らせながら弾くスライド奏法を、
普通なら指にパイプの切れ端みたいな筒を付けて弾くものなんですが、
勘太郎さんの場合は、カルピスの瓶の首部分を切ったものを使っているのです。
#因みに、茶色の時はプレーンのカルピス、透明の時はフルーツカルピスだそうですw
微妙な音程のコードが頻出するブルースを…いや、
そのブルースの第一線でずっとやってきたからこそなのでしょうか。
基本的に、クリーントーン(ギターの音を歪ませていない)で…
ってかこんなにクリーンで良いの(余計なお世話w)!?って位クリーンなセッティングで、
ビブラートも、ボトルネックによるスライドも、もんのすごく気持ち良い音が出ます!
一挙手一投足を観ていたいのに、気持ち良すぎて思わず目を閉じてしまうことが度々(汗)w
そして、どんなに激しく弾いても崩れないグルーヴ感!圧倒されます…
そして、Stevie Ray Vaughan『Scuttle Buttin'』風の入りからの…
憂歌団デビュー曲『おそうじおばちゃん』!
これにはにわかファンのまいねも(待ってましたっ!)とならざるをえませんw
会場の湧き方もやっぱり一味違いましたね(*´ω`*)
どうしても木村さんのボーカルありと比べてしまいますが、
勘太郎さんバージョンは(やりたいようにギターを炸裂させる!)みたいな感じで、
こちらもたまらんっす!
日本にも”本物のブルース”があるんだって誇りに思える、名曲ですね~(*´▽`*)
それから、『引き潮(原題忘れた)』『Moon River』『Sleep Walk』『Stardust』のメドレー、
最近のアルバム中より、園まり『逢いたくて逢いたくて』などが続きました。
アンコール…ない訳がない!w
1曲目は憂歌団『嫌んなった』。ちょっと軽やかなテンポの演奏になっており、
(フラれちゃったけど次だ、次!)みたいなカラ元気感(何)があって良かったです。
良き先輩、かまやつひろしの『どうにかなるさ』と続き、
最後はEddie Cochranの名曲『Summertime Blues』(ただし歌詞は日本語でした)!
まいねがギター教室で最初に習った、思い出の曲でもあります。
#どうでも良いし、習ったのはThe Whoのアレンジバージョンだったw
ちょっと鼻にかかった低音ボイスなどが、
いかにもモテを意識したキザ男って雰囲気を醸し出していて(w)、楽しかった!
いや~、最後に握手もしてもらえたし、やっぱ行って良かった(*´ω,`*)<ぢゅるり
【2018/10/28 Goh Kurosawaライブ】
<今回は珍しく一人じゃない!w>
何人かにお声掛けしてみて、美味しいもの仲間の千春さんが来てくれました(*´ω`*)
仲間とライブ見るのは初めてだから、これはこれで何故か緊張する!w
<O.A.はニノミヤヤスシさん>
毎度、実家のような安心感…と言いたいところですが、今回は違います。
ニノミヤさんは今年いっぱいでDesperadoを卒業されるということで、
もしかしたら今回がラストライブかもしれないのです…。
聴き慣れたいつもの心地良い曲、だけど、
「この一回に懸けよう!一音一音悔いなく弾き切ろう!」
という気迫がみなぎっているようで、今までとは違うモードに入った最高のパフォーマンス!
まいねにはそんな風に感じられましたよ。もしかしたらこれが、
「今日は演奏しながら、酔ってしまいそうになる良い音が出る(Gohさん談)」
という当日の空気を作ったのかもしれませんね。
そして、9割方は”四の五の言わずに音で語れば良い”中に、ほんの少しだけ、
指をぐっと反らせてからのニノミヤさん独特な押弦。ベテランの寿司職人が、
わざとオーバーアクションで作業することで、目でも楽しませてくれようとしているような…
敢えてネットスラングで言うところの”洗練された一切無駄のない無駄な動き”。
・・・とか考えていたら
「ニノミヤさん=寿司職人」
というイメージになってしまい非常に難儀しましたが(w)、
今回は特に、五感全てでこの音楽を覚えておきたい、そんな気分で観させてもらいました。
そして、どんなに良いパフォーマンスをしても、自分の出番が終わると
スッと”一スタッフ”に戻る感じも、最後まで職人芸でした(*´▽`*)
これまで良い演奏と、良いギタリストのご紹介、ありがとうございました!
新天地でのご活躍も、応援していきます!Σd(。-`ω-)
<JUNさん>
ベース一本での登場、そして
のっけからブルースのスタンダードナンバー『Sweet Home Chicago』で、
ブルース好き(詳しくはない)のまいねに刺さります!
#蛇足だけど、曲名をキーワードに動画をダラダラ観てたら、Johnny Winter、Eric Clapton、
#Buddy Guyらが一緒に弾いているバージョンも出てきて、幸せになれました(#^^#)
喋ると低めの声、歌うとちょっと若返った感じの(w)
高めの声になるギャップも良いですね~!
とはいえブルースだけというわけではなく、以降はCARPENTERS『Close To You』
HIGH-LOWS『日曜日よりの使者』など、ポップ系も広く押さえているようです。
まいねが無知なだけだけど、ベースで唄うのはまだしも、
主旋律弾いたり、ギターソロのような速弾きをするって発想があんまりなかったので、
新鮮な気持ちで楽しめました。
…こういうの見ると、ベースもやってみたくなるから困るんだよね!w
<メインのGoh Kurosawaさん>
現在音源未収録の新曲『Iori』『
Love TappingLovetap』からスタート。
まいねの中では、南米の荒涼とした夜、少し肌寒い空気、
雲一つなくほんの少し赤紫がかった空に、満天の星。
何にもない場所だけど、何故か満たされた気持ちになる。
圧倒的な世界の前に自分のちっぽけさを感じると同時に、
自分がその世界の一部であることも感じてる、みたいなイメージが広がりました。
#こんなに語っておいて、海外に行ったことは一切ないんだけどね!w
その後は『わがまま』などが続き、
まさかの滝廉太郎『荒城の月』とThe BEATLES『While My Guitar Gently Weeps』を
一緒に(続けて)弾くという試みもあり。
#言われてみれば確かに、無常感などが似ているかも。
#ってか、改めて聴くと『荒城の月』の歌詞めちゃくちゃいいな!
東日本大震災を受け、東北をイメージした『Believe』、
ラストは『Baby Morning Light』と続き、アンコールは『Yuzuri』で温かく締めます。
いや~、相変わらず景色を描く素晴らしい演奏でした。
もはや自然に弾いているのか、Looperを使っているのか分からないほど狂いのないグルーブ感、
左手だけで演奏しても、右手を使っているのと区別がつかないくらい
音の粒が揃ったレガート奏法、
スクラッチノイズ一つとっても、全て計算されたように余分や無駄のない音、
だからこそ思い切りディレイをかけ、歪ませたうえで、
三、四重と重ね続けても不快な音にならない…
そりゃ、理論的にはそうだけど…だからって、できちゃうの!?
不可能が可能になる瞬間を目の前で見せられているような…
JUNさんがMCで言っていた”神秘的”という言葉がしっくりくるかもしれません。
ライブ後、興奮しながら自分の妄想したことを話すまいねと千春さんを前に、
さっきとはうって変わって、カリブのビーチのように穏やかなGohさん、
(あ、アーティストってこういうことやな)
って何だか妙に納得するのでした(*´ω`*)
【2018/06/12 hopesign TOUR 2018】
☆Desperadoさんが35周年を迎えられました!\(・ω\)(/・ω・)/<めでたい!35年の間に場所を3度変えているそうで、様々なドラマがあったんでしょうね…
…でも俺の方がお兄ちゃんなんだからね!←偉くも何ともない
<アリモトタカヒロさん>
この日の一人目はアリモトタカヒロさん。
梅雨の時期ということもあってか、雨にまつわる歌を中心に歌っていました。
写真は曲に入る前の(多分緊張をほぐそうと深呼吸している)1シーンなのですが、
雨に降られているような様子に見えて印象的でしたよ。
声が小さくて歌詞やMCが聞き取りづらい所もあったけど、
若めの山崎まさよし的なハイトーンボイスをお持ちですし、
自分の出番が終わってからも率先して手拍子をしたりして、
ライブを楽しもうとしていて良い雰囲気でした(*´ω`*)
<藤井えい子さん>
何だか毎回”年下なのに円熟味がある”と書いており
「それ以外で表現して見せぇ、ボケアホカス!もう一つおまけにボケアホカス!」
とのお言葉をいただいたので(幻聴)、ええと、うん、頑張ります。。
ライブの演者で、お酒なしで歌われる方(知っている限りでは大多数がこちら)と
お酒ありで歌われる方がいますが、えい子さんは確実に後者です。
#とか断言したら怒られちゃうかな?w
多くの大人が経験していると思いますが、お酒はしばしば
「話の内容を”酒の上での話”として話半分に聞いてほしい/聞く」
ためのツールとして利用されます。
自分語りをするとき、お酒も入ればなおのこと、
必要以上に悲劇的に話したりしてしまうものですが、
えい子さんの傍らにある焼酎ロックのグラスが
「今から酔った勢いでつまらない話をするけど、貴方も飲んで、話半分で聞いて頂戴ね」
と言っているようで、歌を唄う/聞くことで一緒に杯を交わしているような、
そんな雰囲気を演出するアイテムになっています。
要するに”えい子さんの歌で酒が美味い”!w
あ、念のためフォローしておきますが、素面で聞いても良い歌ですよ!(^ω^)
<hopesignさん>
白飛びしていて分かりにくいですが、2枚目写真の黒ぶち眼鏡をかけると
ちょっと性格が明るくなったり、嘘やごまかしを見抜けるらしいです(真顔)。
遠く、北海道岩見沢からいらっしゃったhopesignさん。
一時期北海道に住んでいたまいねとしては、岩見沢という地名が懐かしくてニヤリとしましたw
非常に力強い指弾きで、特にアップストロークの時なんかは
(お、親指がもげちゃう!)
と思うほどパワフルに弾いていらっしゃいます。そうかと思えば言葉遊びを交えた
軽妙な曲もあったりして、懐の深い感じです。
#『おお、シャンゼリゼ』カバーの『もう、ちゃんとしようぜ』は
#(なるほど~)と思った。何がなるほどなのかよく分からないけどw
すごく低音の鳴りが良いギターの音色、そこに伸びの良いええ声が合わさって、
まさしく北海道のイメージどおり!という世界を作り上げていましたよ(*´ω`*)
【2018/04/13 Bicultural Music Samurai音の和魂洋才】
<O.A.はニノミヤヤスシさん。実家のような安心感!w>
ニノミヤヤスシさんには、ギターの上手な人が来るたびに
ライブにお誘いいただいてありがたい限りです!
…最近、指先が完全に柔らかくなるくらいギターに触る時間がなかったので、
モチベーションを高める意味でもありがたかったですw
いつもの曲を聴いて(デスペに来たなぁ)気分が高まるのは私だけ?(*´ω`*)<皆もやろ?
<メイン:Goh Kurosawa、ゲストぺインター:Pete Morris>
本日のライブは、ギターを弾いているGoh(豪)さんの横で、
Peteさんがライブを感じながら絵を描くという面白い趣向でした。
ライブの中盤くらいになると、ほんのり絵の具の匂いを感じられるというのも何だか新鮮!w
(それにしてもGohさん良い筋肉…) ←
とか思っていたときに始まった最初の曲は『BELIEVE』。
様々に場面が移り変わり、どこがどうとは言えませんが、
何となく日本っぽく、懐かしいメロディラインに
(日本の四季の風景っぽい曲だなぁ…特に東北辺り)
懐かしさでたまたま、故郷である東北の景色を思い出しただけなのかもしれないけど、
実際この曲は2011年の東日本大震災を受け、東北をイメージして作られた曲なんだそうです。
MCの時に「”音の波”と”色の波”は似ているところがあるねと、Peteと話すことがある」
と仰っていましたが、Gohさんの表現力の素晴らしさと共に、
音が風景を描かせるその力に(さもありなん)と腑に落ちました。
そこから先は、ボサノヴァあり、バラードあり、ロックあり、
ラップあり、ダジャレ(失礼)ありのGohさんワールド!
音作りはLoopや、しっかりDelayを利かせつつ、
ギターを時には打楽器のようにリズムを刻ませ、絶妙なタッピングで歌わせ…
ともすればハチャメチャになってしまいそうなのに、何ともスリリングで、
それでいて心地いい空間を作り出したかと思うと、
雷のような爆発音(としか言いようがない!)を轟かせたり。
本日は割とライブ前なんかに花粉症の話などで盛り上がっていましたが、
まいねは”興奮症”にかかってしまったようです!
#症状:微熱に浮かされた感じを覚える、身体がムズムズする、脚がバタバタ動く、
# 何故か若干涙目w
・・・あんまりうまくない言い回しだね。。
あっという間に過ぎた1時間半余りのライブ。この間、Peteさんが書き上げた絵は何と4枚。
とんでもないスピードです!!
「演奏者だけでなく、ライブの雰囲気自体も描きたい」
と語る彼の作品は、一緒の空間にいたという贔屓目もあるかもしれませんが、
ライブの余韻とその絵だけで、頭の中にGohさんの曲が流れるほどの
ライブ感に満ち満ちており、頭の中でアンコールを楽しみました!w
こんな余韻の楽しみ方もあるんだな、ってのも新鮮な体験でしたね。
…ということを、直接彼に伝えられたら良かったんだけど、生憎英語はからっきしでね。
(日本語ですら危ういのに…)
<He is still playing!>
まぁでも、本当は分かってるんだ。壁になってるのは言葉なんかじゃなく、
中途半端な自尊心だってこと。
”わがまま、そのままで良い♪”と言うけれど、悩みがままあるこの人生で、
ぶち壊していきたい”ママ”もいるんだ(。-`ω-)
[5回]
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