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まいねじゃ!

青森出身岡山県民「まいね」のシングルライフ。

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【岡山観光】目指せ!獲得標高1,000m超

獲得標高1,000mを覗くとき、
 獲得標高1,000mもまた、あなたを覗くのだ
              まいね・ラヴクラフト

最近やたらと仕事がつれーえれーとギャーギャー騒いでいるまいねですが、
もういい加減心身ともにガタが来ており、
(他人と関わりたくない…)とか(生きるのしんどいワロタ…ワロタ)
的なアホなこと考えだす始末。

こうなればもう、山に行くしかないな。トレーニングもできて一石二鳥!
ってなわけで、他のチャリダーさんの描いた地図の真似をして、
金山~岡山空港~鬼ノ城を巡る、ハードなライドをやってみようと思い立ったのです。
…チャリに乗らない岡山市民から見れば(気でも違ったのかな?)と思うような
ラインナップですが、そのツッコミはあながち間違いではありませんw

宜しければこちらもどうぞ
今回のライドの地図(Strava)



【コース概要】
岡山大学側から金山を登り、金川駅付近を通って岡山空港まで登りそこから南下、
足守川を渡って鬼ノ城を登る、獲得標高1,400m超のまいねにとっては未知の世界のライド!

ほぼ山ばかりを走るライドのため、補給の出来るタイミングが分かりづらいこともあり、
岡大近くのコンビニで補給食を多めに買い込んでライド開始。
結果的には要所要所にコンビニがあり、山を登っている最中以外は
補給に事欠かないコースになっていました。流石はチャリダーの地図(感心)。

最近坂道によく行っていますが、概要にあるとおり一日で獲得標高1,000mは未知の世界。
#ざっくり言うと標高0m地点から標高500mの山を登り、また0m地点まで下りれば
#獲得標高1,000mとなります。
極力脚を使わないよう、平地でもスピードを抑え、登りはプライドもクソもなく
早々にインナーロー(一番軽いギア)を解放します。

まずは金山からアタック開始。
ローディの都市伝説に「一度走った道は、辛さ75%になる法則」ってのがありまして、
もちろんまだ2回目なので事細かに覚えているわけではないのですが、
かなりキツかった部分については割とくっきり思い出すことができ、
(ここキツいけど、あの辺まで行けばヌルくなったはず…)
(あの辺まで行けば終わりそうに見えるけどまだ続いてたはずだから、力抑えよう)
といった具合に、作戦を立てながら走ることができました。
…もちろん、貧脚なのでスピードは15Km/hほどと、クッソ遅いですけどね(汗)

<ガスがかった山々も中々オツなもの>

上記の写真を撮った数秒の足つきを除いて足を着くこともなく進み、

<そして頂上とうちゃこ>

ヒルクライムは楽になることがないスポーツなので、キツいことはキツいんですけど
(あれ!?こんなにあっさり登れる山だったっけ?)
って思うくらい、前回よりはヘロヘロにならずに登れました。
よく分からないのに力を出し過ぎて、心拍が爆発して気分が悪くなっていたのが
良くなかったのかもしれません。

写真もそこそこに山を下り、ローディのオアシスであるカバヤ前、
コンビニで温かい缶コーヒーを飲んで休憩しつつ、
今度は空港の坂道にアタックです。

<ここにはホントお世話になってますm(__)m>


<なん・・・だと!?>

あれ、空港の坂ヌルすぎ!?('◇')ゞ

まさかの、途中でオジサマローディーに「こんちゃーす!」と挨拶しつつ
ツィーっと抜きつつのとうちゃこ。気分的にはメラメラワープ(懐)です。
…いや、まぁそれでもかなり遅いんだけどw

ついこの間までは逆の立場で、しかも
(もはや悔しくもないわ…)
とか思ってたんですから、人間って成長する生き物なんですね。
最近関わった人たちからのアドバイスに基づくトレーニングも結構効果がありました。
CycleZ店員さんからの
「ふくらはぎが攣りやすいのは、乗り方もあるけど、単純な運動不足ってのもあるので、
 階段を上るときにつま先立ちで、ふくらはぎの筋肉を意識しながら上ってみて」
先日 ヤマモトケイジさんのライブを一緒に見たふくさんからの
「心肺を鍛えるなら、プールトレーニングとか、息止め状態で高ケイデンス
 走ってみるのも良いよ」
そんなことを日常生活に取り入れてみたのですが、確かに今日は(力抑え目とはいえ)
足をつらなかったし、心拍が上がりすぎて吐きそうになることもありませんでした。

空港では水だけ補給し、早々に出発。

・・・そして、名前のラスボス感が物凄い鬼ノ城へ・・・


…え~と、途中の写真はありません。撮影する余裕なんか、一切ございませんでした。

序盤から斜度12%超え、そこから15%、18%とグングン上がり、
しまいには20%超え区間が2Km近く続きます。
しかも車がすれ違えないほど道幅が狭く、車をやり過ごす時には
谷底に転げ落ちそうな恐怖と戦う羽目になります。
斜度がキツすぎ、一度足つきしてから再スタートしようにもかなり難しく、
ぶっちゃけ途中で思い切り立ちごけして、買ったばかりのハンドルがひん曲がりました(泣)。
#帰り道でCycleZさんに立ち寄り、修理していただきましたm(__)m

恥を忍んで告白いたします。
鬼ノ城、半分以上押し歩きでした。。
…ってか、斜度がきつすぎて、押し歩きでも脚がゴリゴリ削られるんだよねww

今回は、金山、空港坂を超えてここまで来たわけですけど、ぶっちゃけ、
鬼ノ城だけ目指して登り始めたとしても、恐らくまいねの今の実力では
登りきれないと思います。本当に辛くて、辛くて辛くて、一周回って笑えるほど辛くて、
きっとまいねの他にも多くの人がこう叫んだでしょう。

「こんな道作ったヤツ誰や!?」

でも、この道を足つきなしで登る異界人(褒め言葉)としか思えん人もいるわけです。
・・・はっ!?
この道を登りきれるのは異界人。異界人しか登れない道を作ったヤツもきっと異界人。

鬼ノ城は異界人同士の交信手段だった!!! ΩΩΩ<ナ、ナンダッテー

<これは異界人の声を増幅するアンプの役割を果たすのだ!>

↑因みに「鬼の釜」と呼ばれる、観光名所です。

<だいぶ悔しいけど、とうちゃこ。>

息も絶え絶えで、遊歩道を優雅に散歩する気力なんかなかったので、
周辺をくるっと見回してそそくさと退散。
鬼ノ城はダウンヒルも、エグいほど怖い。。

往きもこわいし、帰りも怖い♪~(´o`人)
#青森で”こわい”は”疲れる”の意味。


さて、まいねの駄洒落はさておき、こんなとんでもない場所(失礼)に、
とっっっても気になる看板を発見。

<コーヒー、ぜんざい…こんなとこに、マジで!?>


看板から先を見ると、今まで通ってきた道がかわいく思えるほどの急な上り坂(!)やし…
いや、でも本当にあったら絶対面白いぞ!?葛藤の末、
(そんなことより今コーヒー飲みたい)
ということで行ってみることにしましたw

<ややややっぱ帰る(;O;)>

↑って、3回くらい考えましたw
ほとんど意地になってしばらく進むと、微かなピアノの音色。
…あれ、もしかして、もしかするの?

<うお~、ホントにあった!!>

後で聞いて分かったのですが、この日は舞踊家さんが練習されていたそうで、
この佇まいからは想像もできない、ショパンのエチュード(だったかな?)が
ダイナミックにかかっていましたw

【天空のなごみ茶屋 太一や】



庭では子供たちが遊んでおり、大人たちはたき火を囲んで談笑。
他人の民家に招き入れられたような若干の気まずさを少し感じたのですが(w)、
男の子が「今(マスターを)呼んでくるね~。自転車は薪の辺りに置いてていいよ♪」
と可愛らしい接客。どうやらこの子が太一君らしいです(*´ω`*)

庭からの素晴らしい眺望にしばし見惚れていると、火の番をしていたオジサマから
「餅、食べる?」
との声。補給食を軽く食べていただけで正直お腹ペコペコだったので、
ありがたくいただきました。
「焼肉のたれつけると意外とうまいよ」
とは太一君の談。ホンマここは親戚ん家かww

<もちー!>

<お茶とお菓子まで…ありがてぇっ!>

(そうそう、そういえば小さいころ、薪で焼いた餅食ったっけ。)
表面が焦げて、灰をかぶった餅…苦くて、ちょっと酸っぱくて(灰って酸っぱいんですよね)
めっちゃくちゃ懐かしくて、”嬉しい”味でした。

そして、コーヒーを注文。

<焚火とコーヒーとか、最高でしょ!!>

豆の産地は忘れましたが、軽やかな香りと
苦味と酸味を抑え、甘味を十分に感じるコーヒーでした。
量も割とたっぷりなので、飲みつつおしゃべりに花が咲きます!

実は火の番のオジサマは元競輪選手だそうで、自転車でひょっこり現れたまいねに、
とてもよくお話してくれました。マスター(見た目超ファンキーw)も
昔日本一周をされていたそうで、
「自転車できたの!?見せて見せて!!」
とめっちゃテンション高く接してくれて、楽しかったです。
皆さんのお人柄とか、焚火の効果もあるんでしょうか…気づいたら、まいねも自然に
自分の人生のこととか語っちゃってました(/ω\)

ここには本当に色々な人が引き寄せられてくるようで、
元競輪選手、教師、会社員、舞踊家、ミュージシャン、
焼肉屋さんのおかみさんが来たかと思えば、岡山大学で牛の腸の研究をされている方、
アイヌのシャーマン(!?)など、
もんのすごいラインナップでした!

でも、まいねも肌で感じました。ここ、一度来たら絶対もう一度来たい場所です。
行くのが死ぬほど大変ですけど(w)、また伺いますね(*´ω`*)



何だかもう、不思議なめぐりあわせってあるんだな、としか言いようがありません。
つい朝まで(やだやだ…他人と関わりたくない)と思っていたヤツが、
初対面の人間に人生語ってしまうような場所に引き寄せられたのですから。
#ホントは語りたかっただけだという可能性も微粒子レベルで存在。

鬼ノ城の坂を下りきっての平坦路、足取りも軽やかにクランクを回します。

BUFFに染みついた煙の香りで、あなたを思い出す…って、演歌の文句かい!?
…ってか30Km巡航できるくらいまだ脚残ってんじゃねーか!?

自分ツッコミも賑やかに、夕暮れの家路を楽しむのでした。

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プロフィール

HN:
まいね
性別:
男性
趣味:
食べ歩き、コーヒー、ギター、      自転車旅、ボードゲームなど
自己紹介:
「まいね」とは、青森の津軽弁で
「ダメ」という意味。
怒られていても怒られている気がしない、
ダメなのに、ダメな気がしない・・・
そんな錯覚を起こさせる柔らかい語感がステキです。