岡山大学落語研究会が開催している、ぼっこう寄席。
その第120回の初日口演に行ってみました。
因みに”ぼっこう”は”ぼっけぇ”と同様、「ものすごい」といった意味の言葉。
今では明確な使い分けはされていないようですが、
もともとは”ぼっけぇ”は体言に、”ぼっこう”は用言に使われたようです。
(すなわち、”ぼっこうそば”は正確には「ぼっけぇそば」だし、
岩井志麻子『ぼっけぇきょうてぇ』は『ぼっこうきょうてぇ』となるわけです。
聞きかじり程度の知識ですので、間違ってましたらご指摘くださいm(__)m)
まぁそれはさておきぼっこう寄席、正直学生の素人落語とナメてました。
演者の名前も、アニメキャラとかタレントをもじったようなふざけた感じだしw
でも、噺が始まると良い意味でフレッシュさがなくなって(!)、
表情や声質などキャラクター演じ分けが凄く上手で、学生でこれなら、
この先どんな成長するんだろう…と、ちょっと恐ろしくすらありましたよ(;´∀`)
まいねの勉強不足もあって、落ちが分かりにくい噺もあったりしましたが、
非常に楽しかったので、見巧者になるべく(なりたくてなるもんじゃないだろうけど)
何度か通ってみたいなと思いましたよ!
因みに今回見た演目は・・・
1.『雛鍔(ひなつば)』
子供が家に来たお客さんからお小遣いをもらうため、聞きかじりのエピソードを利用し
お金を知らないピュアな感じを装う、可愛らしいお話。
2.『禁酒関所』
とある町でお酒を屋敷に入れないために関所を作るも、その番人たちは没収したお酒を
自分達で呑むといううらやま…ひどいことをする。お酒好きな人に頼まれて
何とかお酒を届けたいお店の人たちが、番人を出し抜くために決死のいたずらを仕掛ける。
3.『擬宝珠』
スプーンなどのような金物を舐めるのがすごく好き、という妙な性癖を持っている徳さん、
ついには浅草寺の五重塔のてっぺんにある擬宝珠を舐めたいという叶わぬ夢を抱き、
病に臥せってしまう。親友の熊さんは呆れながらも、その夢を叶えるためドタバタお手伝い。
4.”中喜利”(大喜利よりちょっと小さ目?な、落研メンバーとお客さんの言葉遊びコーナー)
5.『みかん屋』
所謂ニートの主人公、元値1個5円のみかんを100個持たされ、これを売って来いと
家を追い出される。元値どおり売っては叱られ、逆に法外な値で売ろうとして失敗して叱られ、
結局レクチャーを受けて意気揚々と商売に臨む。
6.『高尾』
主人公の隣家では、今は亡き妻”高尾”の弔いのために鐘を鳴らす。その音が気になって隣家に
乗り込んだ主人公、ひょんなことから煙が立ち上っている間、高尾の姿が見える不思議な
”反魂香”の話を聞く。自分の亡くなった奥さんに一目会えればと、近所の薬屋で似たような
名前の薬を買って火にくべるが・・・
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